今回も行動学の権威Dr,ディマティーニからの引用です。
あなたは 親しい人に変わって欲しいとか、こういうところを直してほしいと頼んだ事はありますか?
それで相手は変わったでしょうか?
他人を変えるには、自分の相手に対する考え方を変えることです。
人は、ありのままの自分を愛され、感謝されたいと思い、 自分の価値観に沿って生きていますから、誰かを感謝するには、相手の価値観を知っておくことです。
ブログ 他人の価値観を知るには? も合わせてご覧ください。
相手に、自分の価値観に合わせた生き方を期待してしまうと相手のことを感謝することはできないでしょうし、イライラしてしまうことでしょう。
相手が何をしようとその行動が私にとってどう役立つだろうかと自問してみる。
この質問を自分に投げかければ、投げかけるほど相手に対してより一層感謝できるようになるでしょう。
相手にしてもらいたいことを伝えるときには、相手の価値観に沿って、それが相手にとってどういうメリットがあるのかを説明すると良いでしょう。
肝心なのは、お互いの価値観に沿ってコミュニケーションをとることです。
あなたがその人の価値観を満たす限り、その人はあなたと一緒にいるでしょう。
でも、あなたがその人の価値観に反したならば、その人はあなたから離れてどこかへ行ってしまうことでしょう。
愛情表現にも人それぞれ感じ方が違います。ブログ 愛の一次言語とは? も合わせてご覧ください。
私たちは、最も愛し、感謝しているはずの身近な人に対して、愛や感謝を表現しない傾向があります。
その代表的な例が家族です。
人は、自分が最も高い価値を見いだすものにだけコミットします。
相手との恋愛関係に最も高い価値があれば、それにコミットするでしょうが、それはあくまでその恋愛関係がその人の価値観を反映している間だけです。
人は自分の本当の価値観には忠実です。
なので、私は他人にコミットしてもらいたいとは思いません。そうではなく、自分の価値観に従って生きてもらいたいです。これは感謝の魔法のつらい側面の1つかもしれませんが、しかしこれが真実なのです。
私が誰かを愛する時、私はその人の価値観も愛するようにします。
私が他の誰よりもその人の価値観に合致した生き方をするなら、その人はまるで私にコミットしているかのように振る舞うでしょう。
ここまでDrディマティーニの本から引用して書いてきましたが、読んでみてどんなふうに感じたでしょうか?
例えば、現在夫婦関係に悩みを持っていて、それが相手の不倫だったり、モラハラやDVだった場合、それでも相手の価値観を尊重して、一緒に生活を送ることが本当に幸せなのかと思った方もいるかもしれません。
不倫をしている側からすれば、夫婦のように責任感もなく、悪い所も見せることもなく、ただ快楽や恋愛を楽しめる。
どこかで相手に後ろめたさはあるものの、ある種、酒やギャンブルのような中毒性を持った行為に溺れ、やめられず、ずるずると関係を続けている。
された側からしたら、将来への不安や、相手と比べて自己嫌悪に陥ったりと、不安定な精神状態になりかねません。
同じようにモラハラやDVで悩む人も、愛する者同士が結婚したはずなのに、いつからか傷つけられ毎日が辛い日々へと変わってしまった。
相手が〇〇をやめてくれたらや、〇〇をしてくれたら 私は幸せなのにという考え方をやめ、まずは自分の価値観を優先し、自分で自分を満たしましょう。 ←こちらもブログ合わせてご覧ください。
自分のご機嫌が取れたら、2人や家族で旅行や食事に出かけ、幸せな時間を共有し、そこであなたが「こういう風にしてほしいな」「こんなことしてくれたら嬉しいいな」などを素直に相手に伝える。
不安や怒りではなく、愛と感謝をもって、自分が何を喜びとするかを明確に伝えていくことで関係が深まっていくと考えます。
相手が変わることを期待をせずに、少しづつ愛と感謝を表現する練習をすることで、円満への道に繋がっていくのではないでしょうか?
使用画像:UnsplashのRoss Findonが撮影した写真
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